インド南部の都市チェンナイ(旧名マドラス)には、歴史と文化が織りなす魅力的な観光スポットが数多く存在します。今回は、その中でも特に目を引く「エリファントアイランド」をご紹介します。この島は、そのユニークな建築様式と壮大なスケールで知られており、チェンナイ旅行のハイライトとなるでしょう。
エリファントアイランドは、かつてマドラスの港を守る要塞として建設されました。18世紀後半にイギリス東インド会社によって築造されたこの島には、当時最新の軍事技術が駆使され、頑丈な城壁と砲台が設置されていました。しかし、現在では軍事的役割を終え、歴史的建造物として保存されています。
エリファントアイランドの魅力は、その独特の建築様式にあります。島全体が要塞都市のように設計されており、城壁内には兵舎、武器庫、倉庫などが残されています。これらの建物は、当時のイギリス建築様式の要素を強く反映しており、重厚な石造りの壁とアーチ型の窓が特徴です。特に注目すべきは、島のシンボルである「エリファントハウス」と呼ばれる巨大な建造物です。これは、かつて象の飼育小屋として使用されていたとされ、その名前の通り、象の形をした彫刻が建物の壁面を飾っています。
島内には、歴史博物館も併設されており、エリファントアイランドの歴史や建築について詳しく学ぶことができます。また、島の周囲には美しいビーチが広がっており、海水浴や日光浴を楽しむことも可能です。
エリファントアイランドへのアクセスと観光情報
エリファントアイランドは、チェンナイ市内からフェリーで約15分程度で到着します。フェリーの乗り場は、マリーナビーチの近くにあります。
フェリー料金 | 時間帯 |
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大人: 20ルピー | 午前9時〜午後6時 |
子供: 10ルピー |
エリファントアイランドは毎日開園しており、入場料は大人20ルピー、子供10ルピーです。島内にはカフェやレストランもいくつかありますので、軽食をとることができます。
エリファントアイランド観光のヒント
- フェリーに乗船する際は、ライフジャケットを着用するようにしましょう。
- 島内は日差しが強いので、帽子やサングラス、日焼け止めクリームなどを用意しておくと良いでしょう。
- 水分補給はこまめに行いましょう。
- 歴史博物館では、ガイドツアーに参加するとより深く理解することができます。
- 写真撮影をする際は、周りの観光客に配慮しましょう。
エリファントアイランドは、チェンナイの観光スポットの中でも特に印象的な場所です。歴史と文化を体感できるだけでなく、美しい景色も楽しめるため、旅行者にとって必ず訪れたい場所と言えるでしょう。